素材レベルにおいては、バージンを再生PETに代替することによる削減効果はかなり大きく60%の削減効果となる。プロセスを経ていく過程で削減効果は薄まるが、生地段階でも10%程度の削減効果が認められる。 更に衣服単位まで展開していくと削減効果はさらに薄まるが、対バージン素材との比較においては有意な差は残る。
バージンポリエステルとリサイクルポリエステルの
CO2eq比較 (素材・製品)
バージンポリエステルとリサイクルポリエステルの
CO2eq比較 (企業)
豊島の年間使用量(ポリエステル衣料品の総量20000トン)をベースとして年間あたりの削減効果を算定する。1kg当りの両プロセスの差異(2サイクル)を分析し、その後年間使用量に拡大して比較する。
バージン工程の加味分:廃棄処分の1回分 + 2回目の製造工程
リサイクル工程の加味分:回収の輸送 + リサイクル製造工程
1kg当りの両プロセスの差異を分析し、その後年間使用量に拡大して比較する。1.0755kgCO2/kg (18.318-16.167)/2*20,000=21,510t(年間取扱重量をやや上回る削減量CO2eq) つまり、取扱量のポリエチレンをもし全量リサイクル材に変えた場合、1枚が約250g重量とすれば1枚につき約270gCO2eqの排出を削減できることとなる。
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INTERTEK社LCA分析の数値を適用(バージン材・再生樹脂素材の排出係数)
IDEA/SimaProの排出係数を使用(生地・長繊維製造に必要なエネルギーの排出部分等)
バージン材・再生材それぞれ、生地製品1kgの製造に要する素材重量は1.2kgと想定
豊島提供データをもとに、カーボンフリーコンサルティング株式会社が算出